長澤まさみさん主演ドラマ「エルピス」。
ついに最終回を迎えました!
果たして真実は明らかにされるのでしょうか…?!
この記事では、エルピス最終回のあらすじや感想、考察・口コミについてまとめました!
目次
エルピス最終話(10話) あらすじ
「NEWS8」に怒鳴りこみでなく、殴りこみに来た村井。
その姿を見た恵那の頬には一筋の涙が流れていました。
翌日、何があったのか知りたくて岸本の家に向かった恵那。
ですが、亨が死んだのは自分のせいだと憔悴しきった岸本は、もう手を引くと言い出します。
恵那はそんな岸本とは裏腹に、もうこれ以上は真実を飲み込まないと心に固く決めていました。
亨のインタビューの中に残された言葉を聞いた恵那は、希望は人を信じられた時に生まれるのだと気づきます。
岸本が居てくれたから、今の自分があると感謝の気持ちを言葉にする恵那も、
そんな恵那の言葉を聞く岸本も大粒の涙をボロボロと流していました。
大門がレイプ事件をもみ消した件を、「NEWS8」のトップニュースで扱うと決めた恵那は、
亨のインタビューVTRに差し替えるよう滝川に頼みます。
滝川は全力で断りますが、恵那はどんなことがあっても大門の悪事を暴露する原稿を読むといいスタジオに向かうのでした。
困り果てて放送直前のスタジオに斎藤を呼んだ滝川。
表情が一瞬強張る恵那でしたが、斎藤が何を言っても気持ちは変わらないと、静かにでもとても力強い口調で話すのでした。
もし、恵那が大門の原稿を読んだら日本の政治や経済は一気に窮地に追い込まれると危機感に顔を歪める斎藤。
それでも恵那は真実を明らかにするべきだと怯みません。
すぐには無理だけど、今恵那がやろうとしていることを必ずいつか実現させるから、それまで時間が欲しいと頼みます。
少し考えた恵那は、本城彰の逮捕を邪魔しないのならと斎藤に条件を出しました。
すぐにどこかに電話をかけ、恵那にその条件を呑むと返事をする斎藤でした。
本番まであと40分、恵那は急いで岸本に連絡します。
偶然にも家にじっとしておけずに大洋テレビのロビーに居た岸本に、本城彰のことをこの後の「NEWS8」のトップニュースで扱うことを伝えます。
ロビーの岸本からVTRを預かった恵那は、今までで一番無邪気に喜ぶのでした。
岸本は恵那に頼まれ松本死刑囚冤罪事件に関わってくれた皆に「NEWS8」を見るように電話をかけます。
この時がいつ来てもいいようにVTRを持ち歩いていた岸本のファインプレーのおかげで、無事にVTRを放送することが出来ました。
逃げるようにスタジオを飛び出した恵那は、ロビーで待っていた岸本と合流し牛丼屋へと向かいます。
キャスターに返り咲いてから、また心と体のバランスを崩していた恵那でしたが、達成感からかひどく空腹に襲われていました。
大盛の牛丼を頼み、祝杯ならぬ祝牛丼で喜びを分かち合う恵那と岸本。
ふと顔を上げた2人は現れた男の顔を見て満面に笑みを浮かべます。
そこには村井の姿がありました。
それからしばらくして、チェリーこと大山さくらは優しい表情でカレーを作っていました。
釈放された松本さんとカレーを食べるチェリーの目からは涙が溢れていました。
そして、あの日食べることの出来なかったイチゴのショートケーキを2人で食べるのでした。
岸本は相変わらずパワハラまがいな村井が立ち上げた映像会社で働いていました。
大門の悪事を暴くために奔走する「首都新聞」の笹岡、斎藤と恵那はそれぞれ今までと変わらない場所で仕事をしていました。
ただ一つ変わったというなら、仕事に夢を重ねるようになっていたことでしょうか。
恵那にこれからは夢のために生きろと言われた岸本。
自分の夢について考えてみますが、それが何なのかまだわからずにいました。
そんな岸本でしたが真実から逃げなかったことで、夢に向う希望の光を手に入れたのでした。
エルピス最終話(10話) 考察
最初は冤罪の松本さんを助けることから始まったこのドラマでしたが、
あくまでもこれはキッカケに過ぎなかったのだと思い知らされました。
恵那と岸本はとても似ている存在でありながら、時には真逆のような存在になっていましたね。
これも恵那が言っていた「善玉と悪玉」の話に繋がっているように感じました。
恵那も岸本が善玉なら、斎藤は善玉から悪玉になった人だと思います。
ただ、そんな斎藤もいつかは悪玉から善玉に戻りたい、そう思って悪玉をやっているような気がしました。
力づくで恵那を止めることなく、本城彰の件を受け入れた斎藤もまた、真実を明らかにしたかったのではないでしょうか。
だとしたらさすが恵那が愛した人だけありますね。
真実を明らかにするカードと、真実を明らかにしないカード
恵那が切ったカードで全ての真実は明らかに出来ませんでしたが、
世の中の何かを動かしたのに違いない行動だったはずです。
報道のあり方についてここまで切り込んだドラマになっていたのは、
きっと恐れずに真実を伝えることの大切さと、狼狽えることなくその真実を受け止める強さが、今の世の中に必要だと伝えたかったからではないでしょうか。
エルピス最終話(10話) 感想
村井が大暴れをしたあのシーンから、まさかこんな清々しいエンディングが待っているなんて想像つきませんでした!
斎藤が「NEWS8」のスタジオに現れた時には、力技で恵那を押さえつけるのでは…と心配しましたが、
恵那が出した条件を受け入れてくれたのに驚きました。
そんな斎藤もまた村井や恵那・岸本と同じように、報道に誇りを持つ人間だったのだと思いました。
松本さんのいわれのない罪を晴らすために動き出した岸本と恵那でしたが、
実は本当の自分を取り戻すためだったのかもしれませんね。
キャスターに返り咲いてからまた食事が出来なくなりつつあった恵那が、
岸本と一緒に大盛の牛丼をとても美味しそうに食べている姿を見てそう思いました。
最終話のエンディングのチェリーさんの顔がどうなるのだろうと気になっていましたが、
今までとは違うエンディングだったのがよかったです♪
このドラマは想像以上に丁寧に作られていることをこのエンディングを見て、あらためて感じました!
そして松本さんの冤罪が晴れて本当によかったです!
そう思う反面、なぜあんなにいい人の松本さんが、あんなに長い間囚われなければならなかったのかという思いが込み上げてきました。
もし、死刑執行が言い渡されていたら…
そう考えると、ドラマの世界といえど恐ろしくてたまりません。
恵那や岸本のように強くなれるかはわかりませんが、
でも目の前の真実をもっと大切にしようと思わせてくれる最高のドラマでした!
エルピス最終話(10話) 口コミ
まとめ
冤罪事件、報道のあり方、政治と利権、摂食障害など…
世の中の問題をぎゅうぎゅうに詰め込んであるのに、まったく窮屈に感じなかったから凄いです!
窮屈どころかどんどん引き込まれちゃいました。
長澤まさみさんや眞栄田郷敦さんはもちろんですが、2人を囲む俳優さんたちの演技がまた圧巻だったのも素晴らしかったです♪
最高傑作と言っても過言ではないこの「エルピス」は、きっとこの先何度見ても色あせない名作だと自信を持って言えるドラマでした!