「ミラベルと魔法だらけの家」の主人公・ミラベルと三姉妹の長姉・イサベラは仲が良くありません。
ミラベルと次姉・ルイーサの姉妹仲は普通なので、よりイサベラとの関係の悪さが目についてしまいます。
特にイサベラがミラベルを良く思っていない雰囲気…
ミラベルはイサベラを「完璧でみんなの憧れ」と称しているよね
この記事では、ミラベルをイサベラが嫌いなのはなぜなのか。
従姉妹のドロレスは悪役なのかといったマドリガル家の家族関係を考察しました。
目次
ミラベルと魔法だらけの家 イサベラがミラベルを嫌いな理由は?
イサベラがミラベルを嫌いな理由は嫉妬と考えられます。
イサベラはギフトをもらった者の重圧とは無関係で、気楽そうに見えるミラベルが羨ましかったのでしょう。
イサベラはミラベルとはまた違った苦しみを抱える立場にあります。
ペドロとアルマの3人の子どもであるフリエッタ・ペパ・ブルーノには当然のようにギフトが与えられました。
そして、今後のマドリガル家を担う新しい世代の初孫として生まれたのがイサベラ。
イサベラも無事にギフトをもらうことができたものの、長子として常に完璧であることを求められました。
初孫とか長男や長女への期待は現代でもみられるよね
しかし、エンカントやマドリガル家のカシータに危機が訪れます。
危機から逃れる方法としてブルーノが見た未来はミラベルとイサベラらしき女性がハグをする姿。
それがきっかけとなり、ミラベルから歩み寄るかたちでイサベラと和解しました。
ミラベルと魔法だらけの家 ドロレスは悪役なの?
ドロレスは悪役とまでは言えないと考えます。
ミラベルの従姉妹・ドロレスはどんな小さな音も聴き逃がさない、聴力の魔法の使い手です。
よく耳が聴こえ且つおしゃべりで、聴いたことをすぐ広めてしまうので困った存在というところでしょう。
筆者としては、ドロレスのおしゃべりな部分は父親のフェリックス似なのかなと思いました。
ドロレスが悪役と言われる理由として、以下の点が挙げられます。
- ミラベルが魔法が使えないことを近所の子どもたちにバラしてしまった
- ブルーノが見た未来に、ミラベルがマドリガル家を崩壊させるイメージが出ていたことを家族に話した
- その聴力なら壁の裏に居たブルーノの存在を知っていたはずなのに、誰にも言わなかった
これらのことをドロレスが悪巧みに利用していたなら悪役と言われても仕方ありません。
しかし、映画の表現的にはドロレスは聴いたことを”我慢できずに言ってしまった”ように見えました。
結果的に物語を揺るがすような問題を起こすことはなかったので、やはり悪役とまでは言えないと考えます。
ドロレスがブルーノのことを言わなかったのはタブー扱いされてたからじゃないかな?
ミラベルと魔法だらけの家 ミラベルに対する家族の気持ちは?
ミラベルに対する家族の気持ちについて、劇中で関係性の深い人物を中心にまとめました。
家族 | ミラベルに対する気持ち |
---|---|
父・アグスティン 母・フリエッタ | ミラベルはそのままでいい |
イサベラ | ギフトをもらえず気楽そうで羨ましい ・嫉妬からつらく当たる |
ルイーサ | 家族の一員として認めている ・ミラベルに自身の魔法の力が弱まっていて、 家に危機が訪れている自覚があることを話す |
ドロレス | 悪くは思っていない ・ミラベルの秘密を近所の子どもに話してしまう反面、 ミラベルが聞いたこともきちんと教えてくれる |
アントニオ | 気心が知れていて頼りになる存在 ・ミラベルとは5歳になるまで多くの時間を過ごした ・儀式の際には緊張していて「ドアの前まで 一緒に行ってほしい」とミラベルに甘える |
アルマおばあちゃん | ただ一人ギフトをもらえなかったミラベルに どう接していいかわからない |
ミラベルはギフトをもらえなかったことで自分の価値がわからず、不安を抱えていたと思います。
そんなミラベルに対して複雑な感情を抱き、アルマとイサベラはつらく当たっていました。
しかし、ミラベルの両親はミラベルはそのままでいいと常に味方で居てくれました。
母親のフリエッタはギフトをもらった側の人間なのにも関わらず、ミラベルに寄り添えるのがすごいですよね。
一般人のアグスティンと結婚したことで、魔法が使えない人の気持ちが想像しやすかったのでしょうか。
この両親無くしてミラベルが明るく健やかに育つことはなかったと思います。
ミラベルの人に寄り添える優しさは両親譲りなのかもね
ミラベルと魔法だらけの家 家族関係に対する声
マドリガル家の家族関係に対する声を調べました。
ミラベルと魔法だらけの家は最高だぜ!!!!
— おもちまろ。 (@fuwa2_pp) November 10, 2023
マドリガル家は最高で最強だ!!!!!
みんな見てくれよな!!!
ミラベル、家族は家族なんだから全部許そうね…って価値観が無理すぎるんだよな…
— はぎ (@saya_raspberry) November 10, 2023
ミラベルと魔法だらけの家、国内だといまいち「守ってきた家族像やあるべき姿がみんなを苦しめるようになったから、いったん壊して蛹になって、作り直して蝶にしよう」のメッセージがうまく伝わってないぽくてなんでだろう 吹替の訳か、家族を作り直す概念が薄いからか……
— 𝓝𝓐𝓝𝓐𝓚𝓞 (@775banana) November 11, 2023
おばあちゃんは結局何も持ってもいないただの小娘でおじいちゃんからの愛だけが彼女のもらったギフトだったし、ミラベルはおじいちゃんからの正当な後継者だった。家族も町の人もみんなそれぞれドラマを持っていてみんな愛が根底にあった。すごい映画だった。
— べにこ🌱 (@TRPG_bnk) November 11, 2023
ミラベル面白いんだけど、自分の気持ちが普通か上がってるときじゃないとしんどくて見れないんだよな…。面白いんだけど、あの家族の中であの精神状態自分だったら絶対に保てないわ…
— ヅ@19日美飯 (@__SORA___) November 10, 2023
「最高で最強のマドリガル家!」
「家族だから全部許そうって感じが無理」
「日本版だと家族を作り直すという本来のメッセージが伝わっていない気がする」
「マドリガル家とエンカントの人々、みんな愛があった」
「自分がミラベルの立場だったらあの家族の中でやっていけない」
と、賛否両論ありました。
現実の家族関係は良くも悪くも様々あるので、この映画を観てどう感じるかも意見が分かれるのでしょう。
筆者も観ていて、絶対的味方の両親が居なければミラベルが悪になっていた可能性もあっただろうと思いました。
まとめ
「ミラベルと魔法だらけの家」の家族関係について、
- ミラベルをイサベラが嫌いな理由は嫉妬
- ドロレスは悪役とまでは言えない
と考えます。
「ミラベルと魔法だらけの家」は完全な悪役が出てこないという点も観やすいポイントだと思います。
家族についてなど、多くのことを考えさせられる作品です^^