「ミラベルと魔法だらけの家」では物語の中盤、家が壊れ始めてカシータにも異変が起きます。
映画を観ているとそれはマドリガル家の人々が授かった魔法のギフトにも関係があるようです。
この記事では「ミラベルと魔法だらけの家」で家が壊れた理由は何なのか。
カシータと家族の関係性と共に考察しました。
ミラベルは魔法のギフトは貰えなかったけど、カシータとコミュニケーションは取れてるよね
目次
ミラベルと魔法だらけの家 なぜ家壊れた?
家が壊れた理由は、マドリガル家は今のままでは崩壊するという警告だと考えられます。
物理的に家が壊れることを家族の崩壊にたとえているのでしょう。
ミラベルが最初に家の異変を感じたのはアントニオの儀式が終わり、家族内での孤立を改めて感じた時でした。
魔法のギフトを貰えなかったとはいえ、ミラベルは立派なマドリガル家の一員です。
しかし、長年ミラベルに対するアルマおばあちゃんやイサベラからの当たりは強い状態。
外面を良くしていても家庭内の問題を放置したままではこの家は保たない。
それを家族に気付かせるために家が壊れ始めたのだと思います。
内側から崩れていくってやつかな
家が壊れた理由①ミラベルとおばあちゃん
ミラベルとおばあちゃんの関係性の悪化が、家が壊れた直接的な原因と言っても過言ではありません。
前兆を見せ始めていた家がついに壊れたのは、おばあちゃんがミラベルを叱りつけミラベルと言い合いになった時でした。
家にヒビが入ったことやミラベルが直接関わっていないブルーノのことまで、おばあちゃんは全てミラベルのせいに。
奇跡を救おうと家族に歩み寄り、家庭内の様々な問題を少しずつ修復していたミラベル。
しかし、おばあちゃんの立場からはミラベルが家族をめちゃくちゃにしているように見えていた様子。
おばあちゃんは、奇跡や魔法のギフトのおかげで家が守られていると信じてきました。
おばあちゃんは無意識のうちにそれらに固執しており、1人だけ貰えなかったミラベルに複雑な思いを抱えていました。
そして長年の思いが爆発し、ミラベルと衝突してしまったのです。
奇跡を授かった背景的にも、家のことに関しておばあちゃんは少し臆病だったのかもね
家が壊れた理由②おばあちゃんと家族
家を守るという意識が強いおばあちゃんは、いつの間にか家族にプレッシャーを与えていました。
ミラベルが辛い思いをしていた一方で、魔法のギフトを貰えた側の家族も重圧を感じていました。
長子として完璧であることを求められ、家のためにしたくない結婚をしようとしているイサベラ。
魔法の力が無くなったら、自分の存在価値も無くなるのではないかと恐怖を感じているルイーサ。
マドリガル家の新しい世代を支えていく2人の気持ちはキャラクターソングにも反映されています。
いつしかどんどん増してくプレッシャー
止まらずチクタク追いかけてくるの
任せて信じて 大丈夫
これができなきゃ 私の存在価値ないでしょ?
オリジナル・サウンドトラック ルイーサ「増していくプレッシャー」歌詞
色とりどりのバラを 咲かせて着飾って
完璧なポーズとって 本音隠したけど
育てたらどうなるの? 今の思いを
どこに行くのよ?
完璧じゃなくていいならどうする?
あるがままでいいのなら
オリジナル・サウンドトラック イサベラ&ミラベル「本当のわたし」歌詞
おばあちゃんも家族の皆もマドリガル家のためという方向性は同じはずです。
しかし、それぞれの立場など、どこかで食い違いが発生してしまったのではないでしょうか。
マドリガル家はエンカントの人々に頼られているから、外からのプレッシャーも感じやすいのかも
家が壊れた理由③家族とブルーノ
マドリガル家がブルーノの問題を長年放置していたことも家にとって良くないことでした。
家の崩壊を防ぐには、家庭内でタブー扱いしてきたブルーノをこれ以上無視し続けることはできません。
ブルーノは未来を見ることができる魔法を授かりました。
しかし、見えるのはマドリガル家にとって都合の悪いことばかりであったため、家族から除け者にされたのです。
二度と家を失いたくない思いが強く、臆病なおばあちゃんには頭の痛い問題であったでしょう。
魔法のギフトは授かりものであり、自分で選ぶことはできないのでブルーノは辛かったと思います。
物事の良い面だけを見ていれば、その時々の平穏は保たれるかもしれません。
しかし、悪いことから目を背け続けていると家のように脆く崩れやすいものになってしまうのだと思います。
問題を放置してると時間の経過と共に余計厄介になる…
カシータ(家)と家族の関係性は?
カシータ(家)はマドリガル家の一員と言えるでしょう。
カシータは姿こそ見えませんが、ミラベルやおばあちゃんの言うことに反応しています。
食器の用意を手伝ったり家族のすることに合わせて形を変えたりと、マドリガル家と一心同体です。
ネット上ではカシータはペドロおじいちゃんなのではないかという見方をしている方がいるほど!
家に問題が起きたり、家族の誰かが悲しい思いをしている時に、カシータにも異変が起こります。
見守っているだけではなく、マドリガル家と通じ合っている様子が伺えますね。
カシータはミラベルのことは特に気にかけている感じがする!
まとめ:ミラベルと魔法だらけの家で家が壊れた理由
「ミラベルと魔法だらけの家」で家が壊れた理由は、
- マドリガル家は今のままでは崩壊するという警告
と考えます。
マドリガル家を守ってくれている家やカシータはマドリガル家自体を表しているのかもしれませんね!
カシータに注目してみるとまた違う視点で作品を楽しむことができると思います♪