国立小学校は全国に68校あり、国立教育大学や国立大学教育学部の付属小学校です。
入学するには受験が必要で、幼児期から親子で受験対策をする家庭が多いですよね。
しかし、苦労して入った学校を辞めたいと感じている方も中にはいるようです…
がんばったのに、後悔はしたくないな…
公立の小学校と何が違うのか、先に知っておけば大丈夫だよ!
この記事では、国立小学校を辞めたい・後悔した理由や注意点を詳しく解説していきます。
目次
国立小学校 モルモットだからやめたほうがいい?
国立小学校がモルモットと言われる理由は
- 国立教育大学や国立大学教育学部の学生たちの実習場所になっている
- 国の教育研究のための役割
の2つがあげられます。
上記の2つを詳しく説明していきます。
みなさんも小学生の頃、教育実習の若い先生が数週間来たことを覚えていますか?
国立小学校は、国立小学校・国立大教育学部の教育実習の場になりますが、規模が違います。
- 毎年約2か月ほど教育実習生が来て実習を行う
- 教育実習中は、150~200人の実習生が各クラスにわけられて実習する
公立小学校で育った私には、驚きの規模です!
私の記憶だと小学校の教育実習の先生は若く、よく遊んでくれたので人気がありました。
これだけ多くの大学生が学校にいたら、楽しいと思いませんか?
未来の先生を育てていくためには、大切な教育実習です。
学校で授業を聞いて勉強するよりもはるかに多くの知識を得られるでしょう。
もちろん子どもにとっても、楽しい思い出が残るんじゃないかなと思います。
教育研究が行われるということは、公立や私立小学校よりも先駆けて新たな教育が受けられます。
全国の小学校に向けて発表するための研究になるので、学習指導要領や教科書に準じていない授業が行われるようです。
先生も教育研究をする方々なので、優秀な先生がそろっています。
国立小学校 辞めたい・後悔した方の理由は?
受験して国立小学校に入学できても、辞めたい・後悔した方もいるようです。
理由を5つ紹介していきます。
1.学校が自宅から遠く通学時間がかかる
2.自宅の近くにお友達ができにくい
3.親の参加が必要な保護者会やPTAなどが多く負担が大きい
4.授業が特殊で教科書通りではないことから塾通いが必要になることがある
5.建物や設備が古く私立に比べると劣る
さらに詳しく解説していきます。
公立小学校と同様に歩いて行ける範囲に国立小学校があればいいですが、ほとんどの人はバスや電車で時間をかけて登下校することが多いです。
通い慣れて高学年になれば心配も減りますが、低学年の間は心配なこともあるのではないでしょうか。
国立小学校に入学するには受験が必要です。
受験の倍率は地域により違いがありますが、東京都内だと10〜70倍ともいわれています。
近所の子どもが同じ学校に通うのは稀だということです。
ほとんどの子どもが地域の公立小学校に通うので、近所にお友達はできにくいでしょう。
都内の国立小学校のなかには、1年生の間は送り迎えが必要な学校もあるようです。
保護者会や行事、参観日なども合わせると公立小学校の3倍は学校に行く必要があると言われています。
フルタイムで共働きだと、全部に参加することが難しいかもしれませんね。
国立小学校は国の教育研究機関であることから、授業が教科書通りにいかないことがあります。
中学受験や高校受験を考えると、教科書の内容を勉強しておく必要がありますので自宅学習が困難な場合は、塾での勉強が必要です。
私立の学校は高額な費用がかかりますが、そのかわり設備や建物にお金をかけることができます。
国立附属の小学校は、国立大学によって予算が決まります。
私立に比べると学校の設備にかける費用は低いのが現状です。
国立小学校 合わないのはどんな子?
国立小学校は特殊な学校なので、合う・合わないがあるといわれています。
- 消極的な子
- 協調性のない子
上記の2つが国立小学校に合わないといわれている特徴です。
受験で勝ち残った子どもが通う小学校なので、学力が高く積極的に取り組む子どもが向いている傾向にあります。
国立小学校 校内や保護者の雰囲気は?
気になる校内や保護者の雰囲気はどうなんでしょうか?
保護者会や参観日などの行事で学校に行く機会も多いといわれているので、知っておきたいですよね。
明るく過ごしやすい雰囲気で、大学の実習生が毎年来校しますが、その時には活発的な雰囲気になります。
教育熱心な保護者が多いです。
小学校から受験するっていうだけでも十分に教育熱心といえるのではないでしょうか。
国立小学校は参観日や保護者会など公立小学校に比べて親が参加しないといけない行事が3倍あるといわれています。
フルタイムでの共働きは難しいことから裕福な家庭が多いと考えられます。
国立小学校 何がいい?メリットデメリット
国立小学校のメリット・デメリットを紹介していきます。
国立小学校に入学するメリットは以下のことがあります。
- 学費が安い
- 高度な教育が受けられる
- 新たな教育が受けられる
- いじめに対して対策がしっかり研究されている
- 付属中学・高校に優遇がある
学費が安いのに高度な教育が受けられる小学校なら、行かせたくなるのもわかりますよね!
- 近所にお友達ができない
- 通学に時間がかかる(1年生は親の付き添いが必要な学校もある)
- 保護者会や参観日など公立小学校より親が参加する行事が多い
- 自宅学習や塾など学校以外での学習が必要な場合がある
デメリットはやはり、親が学校にどれだけ時間を使えるかに理由がありますね。
通学や行事も多いとされていますが、それに塾の送り迎えがあると共働きが難しいかもしれません。
国立小学校 受験を迷う時の決め手は?
国立小学校を受験する時に迷う方場合、決め手は以下の通りです。
- 教員独自の授業が受けられる
- 新しい教育方法や授業で学べる
- いじめ対策の研究がされていていじめが少ないといわれている
- 学費が私立に比べて安い
- 将来を考えて入学する(付属中学・高校への進学が優遇)
国立大学付属中学・高校に進学を考えている人には、有利ですね。
まとめ
国立小学校は受験倍率が高く、入学が簡単ではありません。
入学するために受験対策がかなり必要になりますし、「折角苦労して入った学校なのにイメージ違った…」とならないよう、実際に入学した時の生活を想像してみるといいですね。
- 通学時間がかかる(1年生の時は付き添いが必要な学校もあり)
- 近所にお友達ができにくい
- 保護者会など親の参加が必要な行事が多い
- 塾に通う必要がある可能性がある
- 授業が特殊で教科書通りにいかないことがある
通学時間がかかるのは少し心配はありますが、特殊な授業を受けられたり教育実習生が毎年たくさん来るのは、楽しそうです!
国立小学校ならではのメリットですね^^